気温が上昇してきて花粉が大量に飛び回るようになったのか鼻や目が辛そうな方が増えてきましたので、今回は花粉症に対して手技療法で出来ることについて簡単にお話させて頂きます。
花粉症は1種のアレルギー反応なので手技療法で出来ることは無いかと思われるかもしれませんが、鼻水、くしゃみ、鼻づまり、目のかゆみといった粘膜系の症状に対しては手技療法でも出来ることが一定数あり、実際に花粉症が酷いときには頭に鍼を刺した状態で治療している先生もいるくらいです。
また花粉症の主症状としてあげた鼻水、くしゃみ、鼻づまり、目のかゆみといったものが主症状であることは先ほど記述した通りですが、これらの症状の副症状も無視できない影響を身体に与えることにも注意が必要で、例えばくしゃみなどは瞬発的に極めて高い圧力が体内に加わるので頻繁にくしゃみが繰り返された場合には呼吸に関係する骨、筋肉、靭帯などに負荷がかかり、痛みや呼吸機能が低下したりすることも考えられますし、鼻づまりで酸素濃度が低下すると意識レベルの低下や頭痛、肉体のパフォーマンス低下といったことが起こりますので花粉症による身体への影響は皆様のイメージよりも大きいかもしれません。
特に新型コロナウイルスが猛威を振るっている現代では酸素供給効率が落ちるということは全ての人、特に妊婦さんでは極めて重要な変化になると言えます。
花粉症等のアレルギーはアレルゲンとなる物質が体内に侵入しマスト細胞と結合することで放出される物質に反応したヒスタミンが神経や血管を刺激することで血管の拡張、神経の興奮、分泌腺の過活動といった症状でます。
一般的にはこのヒスタミンの活動を抑える薬などを服用するわけですが、血管の拡張を抑制したり各組織の炎症消退を促進させたり、分泌物の排出を促進させて症状を軽くすることは手技療法の領域でもある程度対応が可能です。
具体的には顔面部のリンパ系の流れを促進したり、頭部の反応点や指先から神経系に働きかけて神経系の興奮を抑制したりしてアレルギー反応をある程度抑えることが手技療法で行える治療になりますので、何らかの理由で薬剤が使えない、合う薬が無い、薬を飲むほどではないが症状が出るといった方は是非一度御相談下さい。