〇腱鞘炎とは
腱鞘炎とは読んで字の通り筋肉の端の部分にある腱を包む腱鞘に何らかの原因で炎症が生じたものの総称です。
〇腱鞘炎の原因
リウマチなどの自己免疫疾患全を除いた腱鞘炎の原因のほとんどは筋肉や腱が動く際にその通り道にある骨や他の組織と接触してしまうことで起きる摩擦が原因で、摩擦が起きれば起きるほど症状が悪化していくため使い過ぎも原因の1つとされます。
〇腱鞘炎で考えること
他の組織との摩擦が原因なので擦れる頻度や時間に比例して症状が強くなっていき、さらにその炎症が常習的に起きている状態になってしまうと常に刺激を受け続けた組織を丈夫にしようと腱鞘の肩さや厚さが増大してしまうことになります。
これによって一時的に痛みが和らいだりすることもありますが、組織は厚く硬くなっているので動きが悪くなるか摩擦の強さが強くなることでより症状が悪化する要因となってしまいます。
また腱につながる筋肉にはそれぞれの筋肉が無理なく動けるように身体の中に最適な収まり方というものがあり、痛みの出ている関節だけでなくその付近の関節や筋肉、筋膜の状態も腱鞘炎の改善のためには重要になってきます。
〇何故寒い時期に悪化する?
更に冷えることで人体の組織は生理的に縮こまって力んでしまうような反応が起きるため、筋肉や腱がスムーズに動ける状態から遠ざかってしまうことに加えて冷えた部位の血流が低下して組織の柔軟性が低下したり痛みを感じやすくなってしまうので腱鞘炎の起きている部位とその付近を温かい状態にしておくということも非常に重要になります。
固まってしまった腱鞘はその通り道や筋肉の状態を整えてあげたうえで動かすことで良好な状態に戻すことができますので腱鞘炎でお悩みの方は是非一度御相談ください。