寒くなってくると厚着やカイロをご利用される方も多いと思いますが、そんな時に有効なお灸の西洋医学的な効果を御説明します。
お灸はご存知の通り艾と言われる蓬を乾燥させたものを一定の大きさに丸めて火をつけ温熱刺激を与えるものです。
今回はそのお灸の西洋医学的な効果のご説明をします。
代表的なものは温熱効果があります。
これは艾を燃やすことで遠赤外線効果などによって体の深部にまで熱が伝わることで寒さなどで縮こまった血管を拡張する効果があります。
さらに艾に含まれる成分(主に油分)によって温熱効果が増強、持続が期待できます。
また、お灸で熱刺激を加えることで人体は特殊なたんぱく質を形成します。
このたんぱく質はヒートショックプロテイン、ストレスタンパクなどと言われ、免疫力を向上させる効果があると言われています。
このヒートショックプロテインの生成はおよそストレスを受けてから1週間前後と言われていて、その持続効果も1週間程度と言われています。
風邪やインフルエンザが流行する時期、2021年1月現在猛威を振るっている新型コロナウイルスなどの感染症に対してお灸を週1程度の頻度で受けることで冷えの予防だけでなく免疫力の向上が期待でき、発症、重症化のリスクの低下が期待できます。
お灸は火傷しそうで怖いというご意見を頂きますが、皮膚に直接施す以外いろいろな手法がありますので是非一度ご相談下さい。