今回はお灸の東洋医学的な効果についてご説明します。
東洋医学には病気や症状の原因となる「邪」というものがあります。
その邪にも多くの種類がありますが、寒さなどによってもたらされる「寒邪」によって気の流れが滞った際にはお灸が特に有効です。
その場合は温通経絡という治療法になりますが、経絡の気の流れの滞りだけでなく、ツボや臓器の反応点となる部位に寒邪が停滞した場合には局所的にお灸を施すこともあります。
他にも免疫力を向上させるお灸、感染症に対するお灸、逆子に対するお灸など多くの手法が存在します。
鍼との併用も可能なので、寒い季節には非常に有効な手法になります。
逆に暑さなどでもたらされる「暑邪」というものもあり、こちらも気の流れの滞りを引き起こします。
気の滞りによって出る症状として同じような症状を感じることがありますが、原因となるものが違うのでその治療法は異なります。
東洋医学では脈診や舌診といった多くの方法によってこの原因となる邪が何かを特定し除くための治療を行います。
冷暖房が発達した昨今では寒い季節だからといって必ず寒邪による症状が出ているとは言いにくい状態ですので、しっかりと診断をして適切な治療を行わないと症状の改善は望めません。
東洋医学による診断、治療に興味がおありでしたら是非一度ご相談ください。