人の体には指、手首、肘、肩、足首、膝、股関節などを代表とした関節が非常に多く存在します。
関節はその大小にかかわらず人が体を動かす際に必要不可欠な構造であり関節痛の有無は日常のバランスの乱れ、骨格や筋膜の歪み、エネルギー消費量(疲れやすさ)などの日常生活を送る上でも非常に大きな影響を受けます。
関節が痛いと聞くと関節を形成している骨が痛いと思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、関節痛で骨が痛みの原因となっていることは稀です。
解剖学を学んだ方ならばご存知だと思いますが、関節面には神経や血管が乏しいため圧迫などの影響による痛みが発生しにくい部位だからです。
そのため関節に痛みがある場合は関節を構成している骨よりもその周囲の組織が原因で痛みが発生している場合がほとんどです。
特に肩や膝の関節の周囲には痛みの原因となる軟部組織が非常に多く存在し、さらに神経はその軟部組織の中や隙間を通るので軟部組織の異常による影響を受けやすい構造となっています。
そのため関節の周囲にある組織のうちどの組織が原因で関節に痛みが生じているのかを見極めることがほとんどの関節痛の根本治療の第一歩になります。
関節の痛みでお悩みの方は是非一度ご相談下さい。