鍼治療には様々な効能がありますが、今回は東洋医学的な鍼治療の効果を御説明しようと思います。
東洋医学は以前にも書きました通り、体の中をめぐる気、血、津液の流れ、バランスを整えることで症状や体調の改善を図るものです。
気、血、津液は体の中を流れていますが、その流れる経路として経絡が存在し、その経絡には臓腑がそれぞれ対応しています。
その経絡の反応点としてツボがあるわけですが、その経絡のルート全体とツボのそれぞれに性質、機能、役割があり、症状、症状の出ている部位、脈、舌、腹部などの診察を行い使用する経絡、ツボを決定します。
鍼治療はこれらの経絡、ツボに鍼を刺すことで気、血、津液の流れを改善させ、臓腑の機能が正常に働くように整えることを目的としています。
気、血、津液の流れを悪くする要因には外因と内因があり、それらを考慮する際に気候、環境、日常生活などの問診など多くの情報が診断の助けになります。
手法や診断法など多くの種類が存在しますので、ご興味のある方は治療を受けた後に質問をしてみてもいいかもしれません。