鍼治療には様々な効能がありますが今回は鍼治療の西洋医学的な鍼治療の効果を御説明ようと思います。
鍼治療はWHOによって人体に変化を及ぼすことが認められています。
有名なものは沈痛、血流改善ですが、昨今では筋膜の歪みが矯正されることもわかっています。
何故鍼で沈痛作用があるのかですが、いくつかの人体の機能が関与しています。
主に関与するのが鎮痛物質の放出、血流改善による発痛物質の除去です。
鍼を刺すことによって脳から鎮痛物質が放出されます。その鎮痛物質の作用によって痛みの閾値が低下し痛みを感じにくくなります。
しかし鍼によって鎮痛物質が放出されない人も20%ほどいると言われていますので鎮痛物質の放出による鎮痛効果には個人差があります。
血流が改善するとヒスタミンやブラジキニンなどの発痛物質が血流によって除去され局所的な痛みが減少しますので、これは万人に有効になります。
また集血作用と呼ばれる血を集める効果もありますので、血流が悪い所に血を集めることも可能です。
更に鍼を神経の付近に入れて特定周波数のパルスを流すことで筋肉を動かして血流を改善したり、過剰に緊張しているものを和らげたり、神経の過剰な活動を抑制することもできます。
鍼治療は施術する先生や体との相性もありますので、自分に合った治療法や先生を見つけることも重要です。