ここ最近マスクをする頻度が増えて頭痛の頻度が上がったと感じることはないでしょうか?
実はマスクをしていると頭痛の発症しやすくなる要因がありますので、今回はマスクと頭痛の関係について簡単にお話しします。
マスクをしているとマスクをしている部分が密閉状況に近くなってしまうため、外気温と呼気の温度によってマスクの内部の温度が上昇してしまいます。
また、マスク内は空気の循環が良くないためマスク内部の酸素濃度が低下し二酸化炭素濃度が上昇してしまいます。
温度上昇と二酸化炭素濃度の上昇はどちらも血管を拡張させる要因となり、顔面部や頭部の血管が拡張してしまうと近くを走行する神経や周辺の構造を圧迫してしまい頭痛になることがあります。
また、多くのマスクはゴム製のバンドを耳にかけて固定するタイプになっていますので、耳にゴムバンドによる牽引や圧迫といった力がかかり続けることで頭部や頚部の筋肉や筋膜が緊張して頭を締め付けるような筋緊張性頭痛が出る場合があります。
さらに頭部や頸部の筋肉、筋膜は頭の内側にある硬膜、くも膜、軟膜などのバランスにも影響を与え、それらの間や中を通っている血管の流れにも影響を及ぼしてしまうため、ただの頭痛や首コリ、肩コリと思って放置せずしっかりとした治療を受けることをおすすめします。