接骨院や整骨院などで主に行う手技療法では病院で勤務されているような医師などとは違い、がん細胞を直接取り除いたり薬剤や放射線で進行を遅らせるといったことはできません。
手技療法を主に治療する治療家としてがん患者様に出来ることは患者様御自身の感じている不快感、不調の改善および免疫機能の向上になります。
昨今では薬剤を用いた免疫療法も注目を浴びており、人の体がもつ免疫機能を改善することでがん細胞を駆除するということが可能なことは明らかになっています。
実際に健常な人であってもがん細胞は日々発生していますが、多くの人は免疫機能によるがん細胞の駆除速度ががん細胞の増殖速度を上回っているためにがんとして発症していない状態なので、免疫機能を正常化、向上させることはがんの予防や治療においても重要であるということを御理解いただけるかと思います。
そのため手技療法におけるがんの治療ではがんの病巣とその周辺の組織はもちろん、全身の免疫機能を改善させるように身体各所の軟部組織、内臓、血管系、リンパ系にアプローチをしてその機能が正常に発現できる身体の状態にするということを行います。