①筋・筋膜性腰痛とは
筋・筋膜性腰痛は読んで字の通り、筋肉や筋膜が原因で起きる腰痛です。
筋膜は筋肉の周りにある組織で筋肉の動きや感覚の異常にも密接に関係している組織になります。
②筋・筋膜性腰痛の原因
大きな負荷や繰り返しの負荷によって筋肉の過剰な緊張や筋膜の歪みや捻れなどが主な要因で発生します。
過去の筋の損傷や慢性的な筋膜の歪みが長期間残ったままでいることで徐々に負荷が蓄積されて発生する場合も多くあります。
③対処法について
筋肉や筋膜の損傷を伴うことが多いため、初期ではずきずきとした痛みと熱感を伴うことがありますので、その場合は冷やして安静にすることが重要になります。
筋肉や筋膜の損傷なので、その損傷の修復のために一定の期間が必要になります。
④治療は具体的に何をするのか
受傷初期でれば電気治療器を用いて痛みを感じる神経や筋肉を鎮静化させて痛みをある程度軽減させることが可能です。
また、筋肉や筋膜の損傷の修復が終われば痛みはある程度落ち着きますが、損傷が修復された部分というのは他の部分と組織の質が違ってくるため、その周囲は正常な部分よりも負荷がかかりやすくなり、慢性化や繰り返しの腰痛の原因になってしまいます。
そのため、そういった組織の質の改善や、局所的に負荷のかかりにくいバランス調整が必要になります。
腰部の筋肉は全身で見ても非常に大きく分厚い筋肉が多く密集していて、背骨はもちろん肋骨、骨盤、内臓とも密接に関係しているため体全体のバランス調整が必要になる場合もあります。
筋・筋膜性腰痛を痛みが引いたからと放置しておくと、損傷した組織が線維化などによって柔軟性が低下して慢性的な腰痛や可動性を損なう原因となってしまいますので、しっかりとした治療を受けることをオススメします。