肩こりの原因となる筋肉
肩こりの原因とされる筋肉としては僧帽筋、肩甲挙筋、菱形筋、頭板状筋といった体の背面にある筋肉があげられます。
しかしそれらの筋肉に負担を掛ける大きな要因となっている体の前面にある小胸筋、胸鎖乳突筋、鎖骨下筋といった筋肉も大きく関係してきますのでこりがある部分の筋肉だけをほぐしても肩こりが良くならないということもあります。
なぜ筋肉によって肩こりが起こるか
人類は直立2足歩行という生物として特殊な姿勢をとっているため、頭部という重く重要な部位を首という比較的細い部分で支えることになりました。
頭には脳が存在するため心臓のある体幹と頭を繋ぐ首には重要な血管と神経が数多く走っているため多くの筋肉でほぼ全方向から支えていますが、姿勢の不良などによってその頭が特に前方に傾いていることが多くなり、その状態から頭が前に倒れないように引き留めるために筋肉が緊張し続け、その結果として血行が悪くなり筋肉が固くなって神経の刺激となり肩こりとなります。
筋肉による肩こりの解消と治療
筋肉が原因となる肩こりは一時的に解消するのは比較的簡単です。
緊張して血流が悪くなっている筋肉を何らかの方法で解すことで原因となっている筋肉が緩めばある程度解消します。
しかし筋肉が緊張するというのにはそれなりの理由があります。
首肩周りの筋肉が慢性的に緊張する場合、十中八九日常の姿勢に問題がありますので筋肉の血行改善だけでなくその姿勢の矯正をしないとすぐにぶり返すことになってしまいます。
また全ての筋肉は筋膜に包まれており、その筋膜にも血管や神経が分布するだけでなく筋膜同士が連結しているため全身に症状が及ぶこともあります。
こういった理由からただ一口に肩こりといっても非常に多くの部位や組織の状態の確認と治療が必要になりますので、慢性的に肩こりにお悩みの方は是非一度御相談ください。