首の回旋は首の骨である頚椎と後頭部の骨である後頭骨の動きが関与し、この頚椎と後頭骨の関節が胸鎖乳突筋、頭板状筋、大小の後頭直筋、棘筋、前・中・後斜角筋、上下の頭斜筋、僧帽筋の上部などの多くの筋肉によって動かされます。
首の回旋に関与する頚椎の椎間関節と頚椎の1番目である環椎と後頭骨の関節である環椎後頭関節という関節は1つずつ大きさと角度が異なっていて、関節の機能を改善させるためにはそれぞれの関節の角度に合わせた調整をしてあげる必要があります。
また、頚椎は他の脊椎に比べて小さいため関節の運動には椎間板が大きく関与するため頚椎と椎間板の位置関係や圧力のバランスにも気を付けて調整する必要があります。
特に先ほど挙げた環椎後頭部関節は首の回旋機能の半分以上を担っているために首が回らないという症状の改善のためには頚椎と後頭骨とその関節の運動を阻害している筋肉や靭帯の緊張、関節の歪みやアンバランスを調整してあげる必要があります。
首が回りにくいということは日常生活で振り向き動作などに支障をきたすことはもちろんですが、首を回すために関与する多くの筋肉の動きが減少してしまいますので、その筋肉の血液やリンパの流れが悪くなり肩こりや頭痛だけでなく頭重感や不快感といった多くの症状の原因になってしまいますので是非一度御相談下さい。