椎間関節性腰痛はその名の通り腰椎の椎間関節が原因起こる腰痛です。
椎間関節とは脊椎同士の間にある関節で、基本的には1つの椎骨の左右両側の上下に4つあります。
この椎間関節は各脊椎によって角度が異なり、脊椎にかかる重力を分散する役割を果たすと同時に関節として動きを作り出します。
また他の関節と同様、周囲を筋肉や靭帯などの組織で囲まれており関節のズレと合わせて腰痛の原因になります。
腰椎はその構造上捻る動きの可動範囲が小さくなっていますが、日常生活動作などで捻れた形で固定されやすくもあります。
この椎間関節が原因となる腰痛を治すためには関節を正しい形に戻すのはもちろんですが、周囲の組織の状態も正常な状態にしてあげる必要があります。
腰椎は重心が近いこともあり上半身と下半身の両方からの影響を強く受けますので、下肢、上肢、頭頸部といった部位の異常によって負担が増大することも珍しくありません。
もちろん腰部自体の過去の怪我やバランスの崩れなどが長期間放置されると骨の変形や骨棘と言われる出っ張りを形成し、狭窄症などの原因になりますので早期の治療が重要とります。